夫が濾胞性リンパ腫に

夫が濾胞性リンパ腫に

濾胞性リンパ腫のより良い治療のために情報収集と記録のブログです。

2024年2月3次治療3クール目(R-CHOP療法)『CAR-T療法を目指し治療変更』

 

こんにちは。

R-CHOP療法3クール目前に、PET-CT検査を受けました。(3次治療開始前、時間的都合でPET-CT未実施)

結果は、主治医曰く「肥大していた脾臓は改善し、わずかに腫瘍量の減少も見られるけれど、もしかしたらR-CHOP療法6クール終えても完全に消えないかも知れない」と…。

主治医は、夫が決断できるまで貴重な時間を割いて一緒に考えてくださり、感謝しかありません。

お陰で、気持ちを切り替え、万全の態勢でCAR-T療法を受けるべく4クール目以降、化学療法の変更を決めました。

 

今回は、2月3次治療3クール目(R-CHOP療法)『CAR-T療法を目指し治療変更』です。

 

(⇩各目次は、クリックでとべます。)

 

 

病院受診日、内容

【2024.1.下旬】血液内科

 ・好中球を増やす注射『フィルグラスチム』

 

【2024.2.上旬①】血液内科

 ・PET-CT検査

 

【2024.2.上旬②】血液内科

 ・3次治療3クール目(R-CHOP療法)

 ・PET-CT検査結果は、肥大していた脾臓は改善し、わずかに腫瘍量も減少。

(もしかしたらR-CHOP療法6クール終えても腫瘍は完全に消えないかも知れないらしい)

 

今回の治療結果次第でCAR-T療法(キムリア)の可能性が有ることを事前に聞いていましたが、急遽、決断を迫られ焦りました。

後ほど詳しくご説明しますが、夫の現状から考えると恐らくCAR-T療法を早く受ける方が良いけれど…治療成績が良いと言われる承認申請中のCAR-T療法(ブレヤンジ)をできれば待ちたい。

未だに、形質転換への疑いが少なからず有るけれど、夫には再度、検体を採って検査する時間的猶予があまり無い。その上、待つことで最適の治療タイミングを逃してしまう可能性もある。それだけは避けたい!(現在、形質転換の濾胞リンパ腫はブレヤンジ可能)

 

万全の態勢でCAR-T療法(キムリア)を受けるべく4クール目以降、R-CHOP療法より効果が期待される入院治療のR-EPOCH治療への変更を決めました。(寛解後にCAR-T療法を受ける方が治療成績は良いらしい)

 

主治医は、1度しか受けることのできないCAR-T療法で後悔することがないようにと、お忙しい中かなりの時間を割いて一緒に考えてくださり、感謝しかありません。🙇🏻

 

【2024.2.中旬】血液内科

 ・好中球を増やす注射『フィルグラスチム』は無し。

 理由は、血液検査結果を見る限り今回注射は必要無し。また、注射で好中球生産を促すと逆にTリンパ球になるべきモノまで好中球生産に取られる可能性が有るから。

 

CAR-T療法のアフェレーシスに向けより多くのTリンパ球を育てるために、この日から食事でタンパク質の摂取に取り組むことにしました。

※アフェレーシス:CAR-T細胞の原料となるT細胞(Tリンパ球)を、体内から取り出す作業。

 

 

《 血液検査結果 》

本人(夫)確認用の為、血液検査情報が多くなっています。🙇

 

◎【2024.1.下旬】◎ 

●白血球数:WBC → 2.05、前回(1月中旬②)3.63 ※基準値3.30~8.60
●ヘモグロビン:Hb →11.2、前回(1月中旬②)12.1 ※基準値13.7~16.8
血小板:PLT → 93、前回(1月中旬②)103  ※基準値158~348
●クレアチニン:CRE → 0.95、前回(1月中旬②)1.06 ※基準値0.65~1.07
AST → 19、前回(1月中旬②)22 ※基準値13~30
●LD(LDH) 180、前回(1月中旬②)336 ※基準値124~222
●S-IL2R →検査無、前回(1月上旬)5010、前々回(12月中旬)13400 ※基準値121~613
●アルブミン : ALB → 4.0、前回(1月中旬②)4.0 ※基準値4.1~5.1
●尿酸 : UA → 4.3、前回(1月中旬②)5.8、前々回(1月中旬①)6.9  ※基準値3.7~7.0
リンパ球数 → 309、前回(1月中旬②)689、前々回(1月中旬①)380 ※正常値1500個以上
●eGFR65.3、前回(1月中旬②)57.9、前々回(1月中旬①)57.3 ※正常値60以上

 

◎【2024.2.上旬①】◎

白血球数:WBC → 2.98 前回(1月下旬)2.05 ※基準値3.30~8.60
●ヘモグロビン:Hb →12.8、前回(1月下旬)11.2 ※基準値13.7~16.8
血小板:PLT 146、前回(1月下旬)93  ※基準値158~348
●クレアチニン:CRE → 1.11、前回(1月下旬)0.95 ※基準値0.65~1.07
AST → 25、前回(1月下旬)19 ※基準値13~30
LD(LDH)→ 221、前回(1月下旬)180 ※基準値124~222
●S-IL2R →3500、前回(1月上旬)5010、前々回(12月中旬)13400 ※基準値121~613
●アルブミン : ALB  4.1、前回(1月下旬)4.0 ※基準値4.1~5.1
尿酸 : UA → 7.5、前回(1月下旬)4.3 、前々回(1月中旬②)5.8 ※基準値3.7~7.0
リンパ球数 → 429、前回(1月下旬)309、前々回(1月中旬②)689 ※正常値1500個以上
eGFR→ 55.1、前回(1月下旬)65.3、前々回(1月中旬②)57.9 ※正常値60以上

 

◎【2024.2.中旬】◎ 

白血球数:WBC → 2.13 前回(2月上旬①)2.98 ※基準値3.30~8.60
●ヘモグロビン:Hb →12.2、前回(2月上旬①)12.8 ※基準値13.7~16.8
血小板:PLT 95、前回(2月上旬①)146  ※基準値158~348
●クレアチニン:CRE → 1.04、前回(2月上旬①)1.11 ※基準値0.65~1.07
AST → 23、前回(2月上旬①)25 ※基準値13~30
LD(LDH)→ 184、前回(2月上旬①)221 ※基準値124~222
●S-IL2R →検査無、前回(2月上旬①)3500、前々回(1月上旬)5010 ※基準値121~613
●アルブミン : ALB 4.2、前回(2月上旬①)4.1 ※基準値4.1~5.1
●尿酸 : UA 5.4、前回(2月上旬①)7.5 、前々回(1月下旬)4.3 ※基準値3.7~7.0
リンパ球数 → 370、前回(2月上旬①)429、前々回(1月下旬)309 ※正常値1500個以上
eGFR→ 59.2、前回(2月上旬①)55.1、前々回(1月下旬)65.3 ※正常値60以上

 

 

 

体調

2023年12月下旬から、3次治療(R-CHOP療法)3クール実施。今後、入院治療のR-EPOCH療法予定。

・R-CHOP療法(3クール目)開始から約1週間後、後頭部から首にかけて皮下に痛みが3日ほど続いた。

・便は、相変わらず少し下痢気味。

・髪は全部脱毛しておらず60%程度、髭は90%ほど脱毛。最近眉毛が50%程度脱毛してきた。(眉毛、まつ毛共に元々毛深い為、多少脱毛してもさほど変化無いかも😁)

・顔の肉は減ったままで、頬が痩せて見える。(事前に頭髪を全て剃った為、更にそのように見えるのかも!早まったか…😅)

・体重は、治療が始まった年末には72kg程に下がったが、現在は75㎏まで回復。

・毎回、R-CHOP療法の点滴治療1日目~5日間程度は体調が優れないが、それ以降は特段不調を感じなくなってきた。(私の場合、初回治療のBR療法に比べ副作用はかなり楽かも)

☝ こちらの体調に関してのみ本人(夫)記入。

 

 

濾胞性リンパ腫の『CAR-T療法』

CAR-T細胞療法は、患者自身が持っているT細胞(Tリンパ球)を血液から採取し、がん細胞への攻撃力を高め強化したのちに体に戻すという高度な治療法です。

 

☟詳しくはこちらをご覧ください。

www.nhk.or.jp

 

主治医曰く、2024年3月現在、夫が受けられるCAR-T療法は『キムリア』のみ。『イエスカルタ』、『ブレヤンジ』共に形質転換の濾胞性リンパ腫対応の為、夫の濾胞性リンパ腫では治療不可でした。

 

キムリアの完全奏効率はこちらをご覧ください。

gantaisaku.net

 

キムリアの米国情報はこちらをご覧ください。(自動翻訳されない場合は右クリックで翻訳して下さい)

www.cancernetwork.com

 

2024年3月現在、『ブレヤンジ』は濾胞性リンパ腫で承認申請中の為、順調にいけば今年または来年、治療が受けられそうですが…ハッキリした使用開始時期が読めません。

『ブレヤンジ』は、治療成績が良いので期待して待っている患者さんが多いと思います。

 

ブレヤンジの完全奏効率はこちらをご覧ください。

gantaisaku.net

 

ところで、CAR-T製造失敗の原因にはアフェレーシス時点で

・血小板数少

・T細胞CD4陽性細胞と CD8陽性細胞の比率(CD4/CD8 比)が低い

・ベンダムスチンを 3コース以上使用し、アフェレーシス前の休薬期間が短い

などの原因が考えられるとか…今後、更に解明されることも有りそうですが。

※アフェレーシス:CAR-T細胞の原料となるT細胞(Tリンパ球)を、体内から取り出す作業。

 

以上のことから

出来れば、抗がん剤による治療を繰り返し造血能や免疫機能が損なわれる前の早い段階でアフェレーシスを行う必要が有りそうです。

B:ベンダムスチンに関しては、夫の場合、BR療法による治療後4年半経過しているので恐らく大丈夫かな…。(ベンダムスチン使用後2 年以上経過または 2 コース以下の使用ではCAR-T製造失敗リスクにつながらないらしい)

 

考えを整理する目的で主治医から聞いた内容と独自で調べた内容をまとめてみました。

医療に関しては、なに分素人なので内容に誤りが有るかも知れません🙇🏻。気になる点は、くれぐれも主治医にご確認よろしくお願いいたします。

 

あとがき

現在、お世話になっている病院は、事前にCAR-T療法を調べて選んだ訳ではなく結果的にたまたまCAR-T実施病院でした。

有り難いことに、CAR-T療法(キムリア)の予約をスムーズに取ることができました。

もしも、CAR-T実施病院で無ければ…どの段階で転院をするべきなのだろうか…。そう考えると、病勢が安定している時にCAR-T療法を見据えた転院?または、今年または来年、承認が下りるかも知れないCAR-T療法(ブレヤンジ)に合わせCAR-T実施病院が一気に増える?(それは難しいとしか思えない😥)

最適のタイミングで誰もが平等にCAR-T療法を受けられるよう早急に実施病院を増やして欲しいものです。

 

最後まで読んでいただき有難うございます。

この続きは、また。

 

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